アップルミュージックの ”あなたへのオススメ” をぼんやり見ておりましたら突然に『お嬢様のビューティークラシック!聴くだけでお嬢様気分⁉︎ 女の子のための妄想BGM』という強烈なアルバムがあらわれました。
おぉ… 。。。
何故にこんなアルバムが僕に勧められたのかは謎ですが、
キラキラ女子大好きな僕(内緒…)としてはこれを見過ごすわけにはいきません。
もちろん聴きました。
ナクソスが出してるアルバムなのですね。
いかにもな曲目が並ぶなか、ナクソスらしいなるほどと思わされるコアな曲目も混じっています。
興味ある人は調べてみてください。すぐに見つかります。
あれですな、キラキラ女子というよりはザ・お嬢様といった感じですね。
これを聴いて淑女の皆様が何を妄想なさるのか僕にはよくわかりませんけれども。
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でその曲目の中にですよ、ショパン/ゴドフスキー編曲の子犬のワルツが入っているではありませんか!
なんと、ゴドフスキーなんてひと昔前まではゲテモノの色眼鏡で見られて、まともな女の子からは相手にもしてもらえなかっというのに、とうとう時代も追いついてきたのでしょうか。
いかにも!ゴドフスキーがショパンに施したの甘い和声の数々は、きっとお嬢様の妄想にぴったり寄り添うことでしょう。しかも、そのピアノ書法ときたら洗練の極みであり、美しさにおいても他に類を見ない最高級のアラベスクなのですから。
これがベヒシュタインで弾かれたボレットの演奏だったら甘さひとしおなのですが、ナクソスですのでシチェルバコフの演奏によりちょっと硬派な仕上がりです。これはこれで素晴らしいですけれども。
せっかくなのでボレットで聴いておきましょう。
どうですこのキラキラな音の数々。
これからはキラキラ女子の間でゴドフスキーが流行るかもしれない、いや、流行ってほしい。
「ねえ、これゴドっぽくない?」
「まじめっちゃゴド!!」
こんな会話が聞かれるのです。
ゴドフスキーはお洒落の象徴となり、カフェではゴドフスキーが流れ、ファッション雑誌ではゴドフスキーを弾くための着こなしが特集される、そんな社会がやってくるのです。
という僕の妄想。
キラキラピアノ女子好きな男子はゴドフスキー編曲のサン=サーンスの白鳥を僕がさらにキラキラ連弾に編曲したものをキラキラ女子と弾いてみてはどうでしょう(笑)
真面目な話、
入試課題でゴドフスキーのショパンエチュードが必須となる日も近いのではないか、と本気で思っていますよ。
合理的な近代ピアノ奏法の技が詰まった宝の山ですからね。