女王様のツンデレ「チャイコフスキー」

 

 

 

コマネチが人の名前だと知っている人は今どれくらいいるのでしょう。

たけしさんは使用料として本人に200万円支払ったんだとか記事になっていました。

 

さて、そのコマネチ級に破壊力のある名前のヴァイオリ二スト。

 

 

 

パトリシア・コパチンスカヤ。

 

 

コ パ チ ン ス カ ヤ

 

 

彼女が弾くチャイコフスキーのコンチェルト(2016年に出た)が僕は大好きなのですが、

もう完全にスマートフォン世代の音楽!(実のところこれは古楽器でのアプローチなわけですから、古きは新しき、かな?)

 

ロマン派コンチェルトの巨匠的な仰々しさを「ダサッ…」と冷めた目で見つつあっけらかんとヒロインは登場します。

実際その冒頭のバイオリンのフレーズ、「はぁ?」と蔑まれているようでドキッとします(笑)

沢尻エリカ様がチャイコフスキーのコンチェルトを演奏したらこんな感じかも。

 

こういう演奏を聴いて、違う!こんなのはチャイコフスキィではない!

と我慢ならない人もいらっしゃるでしょうけれど、え?チャイ何て?…な若い世代には大いにアピールする断然格好いい音楽ではあります。

 

世の中がこれだけ目まぐるしく変化しているのですから、クラシック音楽の演奏も変わっていって当然でしょう。

 

面白いことに、今の若いピアニスト達にとって、かつては「いにしえの」という形容詞で語られることの多かった1900年代初頭の演奏家、例えばパパマンやローゼンタール、ホフマンやラフマニノフらの演奏は一周まわって斬新と映るようです。

 

堅苦しい音楽教育システムとおさらばし、より柔軟な思考と圧倒的な技術革新を手に入れた世代が今後どんな音楽を奏でていくのか、楽しみではありませんか。

 

僕も負けじと時代の流れに取り残されないようアンテナを張っていくつもりです。

今クラシック音楽は面白い時代に突入したと思っていますが、楽観的すぎるかなあ。