新学期「ピアノ」に想う

 

新学期が始まりました。

 

そうですね、「頑張っても報われない社会が待っている」のかもしれません。

 

でもね、ピアノはよく練習すれば必ず弾けるようになりますよ。してみせます。

 

僕はピアノのレッスンを通じて何がしたいのでしょう。

 

ここが弾けないあそこが弾けない、どんな場合であっても、例えば僕がピアノの横で歌ったり踊ったりすれば皆すぐに弾けるようになってしまいます。そんなものですピアノなんて。

 

でも、ひとたび本番のステージに上がれば、そこでは1人です。横で踊っている僕はもういません。あなたはひとりで最後まで演奏し続けなくてはいけません。頼ることができるのは自分自身だけなのです。

 

こんな厳しくて過酷な試練になぜ皆さんはこぞって立ち向かうのでしょう。

 

 

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結局僕は、音楽と関わりのある人生がどれだけ楽しいものであるのか、そんな人生の楽しみの為の選択肢を一つ増やすお手伝いをしたいだけのようです。

 

東大の男女比は8対2とのことですが、ピアノを習う子供の男女比は2対8くらいでしょうか。幸いにして僕のところには男の子も多くいらっしゃいます。

 

男女差別もなければ、贔屓もありません。皆全く平等に基礎を固め、音楽的イメージを広げ、モーツァルトやベートーヴェンについてお話しします。

 

彼らの中から将来、音楽を志す人間が出てきてくれたらもちろん嬉しいことですが、たとえそうでなくとも、音楽の道に進まなかったにせよ、彼らがある程度の楽譜を読むことができ、モーツァルトやベートーヴェンの音楽に少なからず感動できるのならば、それは素晴らしいことではありませんか。

 

そして、

 

人生のいつかどこかで、また弾いてみようかな、と茨の道を進み出すのですよ、きっと(笑)

     

音楽への愛情と勇気のなせる技といえましょう。