新学期がはじまりました。
皆様今年度も楽しくまいりましょう。
新学期と聞くと僕はどういうわけか頭の中でブルグミュラーの「素直な心」が流れ出すのですが、実際に今学期からブルグミュラーに取り組み出した生徒さんが数名いらっしゃいます。僕にとってはもう何度となくやってきた曲集だけれど、はじめて弾く皆さんからしたら、いったいどんな曲が入っているのだろう?と期待に胸がふくらみますよね。
初心忘れるべからず。僕はレッスン前には必ず、むかし自分が習っていた時の楽譜を見返すようにしています。
そこに書かれている当時の先生からの指摘、それは必要最小限のものですが、実に的を射ているのです。いくつになっても恩師は恩師なのですね。身が引き締まる思いです。
ところでブルグミュラーは優れた作曲家でしたから他にも沢山の作品を残しているのです。しかし練習曲以外では演奏を耳にする機会などほぼありませんね。残念なことです。
せっかくですから、今日はブルグミュラーの珍しい曲をひとつご紹介いたしましょう。
魔笛の主題によるサロンのワルツ♪
あの可愛らしいエチュードの作曲者らしく、つつましやかに、程よく華やかに、モーツァルトのオペラ「魔笛」に出てくるメロディーが次々とワルツになってあらわれる楽しいピアノ曲です。